特定非営利活動法人 住民互助福祉団体ささえ愛山元

 宮城県の東南端に位置する山元町山寺で、居宅、訪問介護、通所の介護保険事業と、宅老、移送、雑用代行の介護保険事業外の6つの事業を行っているNPO法人です。
 震災で、JR常磐線の線路を挟んで東側にあったデイホームと事務所を兼ねた施設は全壊し、西側にあったデイサービスセンターミニホーム愛広館も1階部分が大きな被害を受けました。そして、悲しいことに職員が3名、利用者が3名亡くなりました。
 代表の中村怜子さんは、5月まで、生活意欲を失くし、途方に暮れている状態が続いていました。しかし、「100年に一度の震災で、親や夫を亡くし、夢であってほしいと毎日思っていますが、今回ほどディサービスの必要性を感じたことはありません。」と、活動の再開を誓いました。


2012.4.26 施設再建へ向けて

ささえ愛山元は、利用者も徐々に増えている現在、様々の団体から寄付金や助成金やボランティアに支えられ施設再建に向けて土地購入の検討をしています。今年度中に施設再建の目標を掲げ、前を向いて進んでいます。
また、仮設住宅で行っているパラソル喫茶は、3月より月2回開催し、大変好評を得て活動しています。

施設の再建で使用した主な助成金や補助金
・東日本大震災現地NPO応援基金 3,030,000円
・日米カウンシル  2,500,000円
・カリタスジャパン 4,100,000円
・シンクザアース  300,000円
・その他個人や団体からの寄付


2012.1.25 流失した宅老所を再開するために

デイサービスを再開後、利用者も徐々にですが、増えてきています。また、仮設住宅の支援も継続して行っています。3月からは、仮設住宅で好評だったパラソル喫茶も再開させる予定です。

そんな中、地域住民から、高齢者が泊まれる場所が少ないという声が多く上がってきています。
ショートステイを行っている施設は予約が多く入っており、数日前でもなかなか泊まれません。そこで、宅老所を新たに作る計画を立てています。流失した施設の場所には建築できないので、現在のデイサービス施設を増築する予定です。
今後も、ささえ愛山元は地域に根差した活動を続け山元町の復興に寄与していきます。


2011.12.26 来年へ向けての課題

 ささえ愛山元では、多くの方の支えがあったことにより、施設の改修工事が終わり、津波で流された車両を提供していただき、デイサービスも再開しています。現在従業員も13名になり、利用者も10月から徐々に増えてきています。しかし震災前と比べると、従業員、利用者、売上ともに半数以下で、もう1棟の施設は再開の目途が立っていません。
 それでも、再開したことで、待ち望んでいた人たちがとても喜んでくれたり、近所にも人が戻ってくるなど、地域にとってはとても心強い存在となっています。

 来年は、組織基盤の強化を図る為、新たに雇用した職員を含めた全体のスキルアップや、もう1棟の全壊した施設の再開を目指します。職員のスキルアップには研修なども行い、レベルアップと共に徐々に事業も以前のように拡大していく予定です。施設の再開には土地の確保と資金の確保が必要となり、まだまだ支援が必要な状況です。支えてくれた方々への感謝として、仮設住宅への支援も継続して行っており、介護予防の支援も行っていきます。また、県外から現地視察として訪れる方々の案内やコーディネートも継続して行い、自らの体験を多くの方へ伝えていきます。 

 今後もささえ愛山元には支援が必要です。そして、支援をいただいたことによって、感謝の気持ちが地域の住民への支援という形でしっかりとつながっていきます。


2011.11.17若いスタッフも増え活気が出てきました

ささえ愛山元は、10月に再開し現在は若いスタッフも増え、新たな活動に向かってイキイキしてきました!

1棟は再開しましたが、津波に流され再開していない、もう1棟に対しての施設の助成金がありません。

今回宮城県で発表になった「老人福祉施設等災害復旧支援事業」については改修工事の1/4まで補助金がでる内容になっていますが、まだまだ足りません。

それでも、たくさんの人と支えあって地域に根差した活動をしていきます。


2011.09.21 再開!

10月1日から再開することになりました!

高齢者のデイサービスなどを行っていたささえ愛山元は、3.11の津波で施設1棟は流失。もう1棟も大規模な被害を受けました。そんな中、改修工事を行って9月20日からプレオープンし10月1日から再開することになりました。


【再開を喜ぶスタッフと利用者の方々】

再開前までは、パラソル喫茶や出張エステなど仮設住宅の支援を行っており、今後も継続して行っていく予定です。
そんな中、「介護予防が必要な方が増えてきているのを感じます。」と言う理事長の中村さんは、仮設住宅にいる方や、畑や職を失った方々に、気軽に動けて話せる場の提供ができないか思案中です。中村さん自らも大きな被害に遭っているからこそ、このような場が必要だと感じています。

再開は果たしましたが、再開した施設の2階はまだ改修工事が終わっておらず、もう1棟の施設が建っていた場所は、建築できるエリアになるか未定のままで、まだまだ大変な状況は続きます。

「たくさんの支援が支えとなって皆様から力をもらっています。」と中村代表。
震災から半年。
震災後、再開に向けて歩き続けてきたささえ愛山元は、疲れも溜まってきています。

これから、ささえあいがもっともっと必要な時期になってきます。

月刊ゆるる8月号記事 PDF


2011.07.25 仮設住宅でパラソル喫茶

ささえ愛山元ではデイサービス施設の改修工事が進んでいます。
床の張り替えが終わり、残るは壁紙や設備の工事となりました。
再開できるのを職員や利用者も楽しみにしています。

現在は、山元町町民グランドや亘理町中央工業などの仮設住宅でパラソル喫茶を定期的に行っています。

また、仮事務所で仮設住宅に住んでいる方々にミスパリビューティー専門学校の方々と慰問エステを行うなどの支援活動を行い、復興へ向けて動き出しています。



2011.07.06 改修工事開始

 東側の施設は土地利用の行政判断がまだ出ておらず、現地での再開は諦めています。再開にむけて居宅事業を行う場所を探していますが、いまだ見つかっていません。

 被害の少なかった線路西側の愛広館は、改修工事を既に再開しています。一刻でも早いデイサービスの再開と事務所の開設をめざしています。

 再開に向けて動き出している代表の中村怜子さんや職員の皆さんは、「事務所とデイサービスを混合、ひとつにして再開に向けてがんばっています。この震災は、夢であってほしいと毎日思っていますが、利用者の元気な姿を見てほっとしています。」と中村さん。

 本格的な事業再開のためには、施設の建築、職員の雇用、送迎車の手配など多くの課題が残されています。